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じゃがいももち
台処歳時記  十五夜をすぎ、十三夜をむかえるころは、秋もすっかり深まって、芋や栗もおいしい季節。夜風もぐっと冷えてくるので、じゃがいもをつぶしてつくる、熱々の焼きだんごでお月見するのはどうだろう。

 じゃがいも500gはやわらかくゆでて皮をむき、よくつぶす。片栗粉50gを加えて耳たぶくらいの固さにこね、平べったく丸める。刷毛で片面に水をぬり、ケシの実やごまをつけて、フライパンでじっくりと焼く。ふくらんできたら返して軽く焼き色をつけ、好みでバターしょうゆをぬって、熱いうちに供する。

 じゃがいもの澱粉である片栗粉をつなぎにするので、純粋に芋だけなのに、ぷーっとふくれたまんなかが、ふしぎにモチモチしてうまい。ただし冷めるとぺしゃりとしてしまうので、熱いうちが身上だ。

台処歳時記
手ごろな大きさにまるめて、ごまをつけたら、仕上げのバター醤油で芳ばしく焼き上げる
 じゃがいもの産地、北海道では、お土産に売っているほどなじみが深く、おやつとしても定番らしい。棒状にまとめて、食べるぶんだけ切って焼いたり、砂糖醤油で甘辛にするなど、たのしみかたもお好み次第。
 栃木県では、じゅうね味噌(すったエゴマ、味噌、砂糖)をつけて焼き、山形県では「二度いも(じゃがいも)もち」と称して小豆や納豆をからめ、ごはんがわりに食べたとか、地方によってもいろいろな味があるようだ。

 芋さえあれば、いつでも手軽にできるのも、気取らぬおやつのいいところ。うさぎはもちろん、食べ盛りにもおすすめの、質実剛健な芋のもち。


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